映像
冤罪事件に関する映画・ドキュメンタリー作品
22作品
映画
揺さぶられる正義
(2025)
揺さぶられっ子症候群(SBS)による冤罪問題を8年にわたり追った関西テレビ記者・上田大輔のドキュメンタリー映画。弁護士資格を持つ記者が、虐待をなくす正義と冤罪をなくす正義の衝突を描く。IPJ支援の今西事件が大きく取り上げられている。
でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男
(2025)
2003年に福岡市の小学校で発生した、日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした社会派サスペンス。福田ますみの第6回新潮ドキュメント賞受賞作『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』を映画化。保護者の虚偽申告と週刊誌の実名報道により「殺人教師」として糾弾された小学校教諭が、550人の大弁護団を相手に民事訴訟で「すべて事実無根のでっちあげ」を完全否認する。綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫ら出演。東映配給・2025年6月27日公開。
マミー
(2024)
和歌山毒物カレー事件を多角的に検証するドキュメンタリー映画。目撃証言や科学鑑定への反証を試み、林眞須美死刑囚の長男が母の無実を信じるに至った経緯を描く。二村真弘監督の映画初監督作品。
それでもボクはやってない
(2007)
痴漢冤罪をテーマにした劇映画。西武新宿線事件等を素材に、日本の刑事司法の問題を描いた。社会に大きな影響を与えた。
日本の黒い夏─冤罪
(2001)
1994年の松本サリン事件で第一通報者の河野義行氏が冤罪に陥れられる過程を描いた社会派映画。警察の強引な任意同行とマスコミの誤報による過熱取材を告発する。長野県松本美須々ヶ丘高等学校放送部制作のドキュメンタリー『テレビは何を伝えたか』を基にした平石耕一の戯曲『NEWS NEWS』を原作に、熊井啓が監督・脚色。中井貴一、寺尾聰、細川直美、北村有起哉、石橋蓮司ら出演。第11回日本映画批評家大賞作品賞、第51回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・カメラ賞受賞。119分・日活配給・2001年3月24日公開。
帝銀事件 死刑囚
(1964)
1948年に起きた帝銀事件(帝国銀行椎名町支店で12人が青酸化合物により毒殺された銀行強盗殺人事件)を描いたセミドキュメンタリードラマ。熊井啓の監督デビュー作で、仙台拘置支所で平沢貞通死刑囚本人と面会し、現場の実地調査や関係者取材を積み重ねて制作された。拷問による自白、GHQの介入、731部隊との関連、謎の「名刺の男」など様々な背景を描き、平沢無罪の立場から事件の謎に迫る。信欣三、内藤武敏、笹森礼子ら出演。109分・日活配給・1964年4月12日公開。公開時、最高裁長官が「遺憾」と発言し国会でも議論となった。
その壁を砕け
(1959)
1955年の丸正事件(正木ひろし弁護士が手がけた冤罪事件)に材をとった社会派サスペンス。無実の罪で逮捕された自動車修理工の渡辺三郎(小高雄二)の無実を、恋人(芦川いづみ)、弁護士(芦田伸介)、若手刑事(長門裕之)らが追及する。曖昧な目撃証言で冤罪が作られるメカニズムをリアルに描く。姫田真佐久撮影、伊福部昭音楽。100分・白黒・日活配給・1959年6月23日公開。
真昼の暗黒
(1956)
1951年に山口県で発生した八海事件(強盗殺人)を題材にした社会派ドラマ。正木ひろし弁護士のノンフィクション『裁判官―人の命は権力で奪えるものか』を原作に、橋本忍が脚本、今井正が監督。当時事件は最高裁で係争中で、最高裁から製作中止の圧力がかかったが「万が一有罪になったら監督を辞める」という信念で完成。公開12年後の1968年に4人の無罪が確定した。122分・白黒・現代ぷろだくしょん製作・キネマ旬報ベストテン第1位。
ドキュメンタリー
新プロジェクトX~挑戦者たち~「雪冤 袴田事件 前編:執念の“みそ漬け実験” 逆転の新証拠」
(2025)
再審無罪につながった証拠検証、とくに「みそ漬け実験」を中心に逆転の経緯をたどる前編。
新プロジェクトX~挑戦者たち~「雪冤 “袴田事件” 完結編:裁判官の独白 DNA鑑定の真実」
(2025)
前編に続き、裁判官の証言やDNA鑑定を軸に、袴田事件の最終局面を扱う完結編。
NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部・内部音声の衝撃~」
(2025)
内部音声を新たな材料として、大川原化工機事件の冤罪構造を追った回。
NHKスペシャル「雪冤の歳月~ひで子と巖 奪われた58年~」
(2024)
袴田事件をめぐる58年と、姉弟が背負った時間を本格ドキュメンタリーとしてまとめた回。
NHKスペシャル「続・“冤罪”の深層~警視庁公安部・深まる闇~」
(2024)
2023年9月回の続編で、公安部内部の問題や捜査の闇をさらに掘り下げた回。
正義の行方
(2024)
1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された飯塚事件を追ったドキュメンタリー映画。DNA型鑑定などによって犯人とされた久間三千年は2006年に最高裁で死刑確定、2008年に刑執行された。弁護士、元警察官、新聞記者という立場を異にする当事者たちが語る〈真実〉と〈正義〉を突き合わせ、司法の姿を浮き彫りにする。2022年NHK BS1スペシャル「正義の行方~飯塚事件 30年後の迷宮~」(令和4年度文化庁芸術祭テレビドキュメンタリー部門大賞)を劇場版化。158分・東風配給・第98回キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門1位。2026年4月よりNetflix配信中。
NHKスペシャル「“冤罪”の深層~警視庁公安部で何が~」
(2023)
大川原化工機事件を正面から扱い、警視庁公安部の捜査と立件の問題を検証した回。
シリーズ未解決ミステリー「松本清張と『小説帝銀事件』」
(2023)
NHKスペシャル未解決事件の関連番組として、松本清張と帝銀事件の接点に絞って扱った回。
NHKスペシャル 未解決事件 File.09「松本清張と帝銀事件 第1部 松本清張と『小説 帝銀事件』」
(2022)
松本清張の取材と執筆を通じて、帝銀事件の捜査・真相論争をたどる第1部。
NHKスペシャル 未解決事件 File.09「松本清張と帝銀事件 第2部 74年目の“真相”」
(2022)
第2部では、帝銀事件の真相に関する新たな検証を中心に構成。
ETV特集「雪冤~ひで子と早智子の歳月~」
(2020)
袴田事件の袴田ひで子さんと、狭山事件の石川早智子さんを軸に、再審を求め続けた家族の歳月を描く。
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