SBS検証プロジェクト I事件
匿名
神奈川県平塚市の保育園で保育士として勤務していたI(女性、判決時49歳)は、2017年4月27日、勤務中に預かっていた女児(当時1歳)の後頭部を硬いものに複数回たたきつけて頭蓋骨を折るなどし、外傷性くも膜下出血で死亡させたとして、2021年に傷害致死罪で逮捕・起訴された(求刑懲役10年)。
2024年11月6日の初公判以来、Iは一貫して「女児を寝かしつけていた。けがはさせていない」と無罪を主張した。検察側は、女児の死因は後頭部への強い外力による外傷性くも膜下出血であり、容体急変時にそばにいたのはIのみだったこと、Iが事件後に「頭蓋骨骨折、重症化」といった検索を行っていたことを、暴行の根拠として主張した。弁護側は病死の可能性を主張し、争った。
2025年1月16日、横浜地裁(奥山豪裁判長)はIに無罪を言い渡した。判決は、女児の後頭部に大きな力がかかり致死的なくも膜下出血が生じて即死したとする検察側医師の証言について、誤認によるもので医学的根拠を欠き、死因を確定することができないと指摘。「被告が傷害を生じさせた暴行の犯人であるとして有罪とする根拠はない」と結論づけた。判決後、弁護側は「事実に基づき適正に証拠を評価した結果の無罪判決で、極めて妥当だ」とコメントし、横浜地検は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とした。
本件は、乳幼児の頭部外傷の死因について、検察側医師の証言が誤認と判断され無罪に至った事案であり、SBS/AHT仮説に基づく医学的判断の信頼性が改めて問われた事例である。
神奈川県平塚市の保育園で保育士として勤務していたI(女性、判決時49歳)は、2017年4月27日、勤務中に預かっていた女児(当時1歳)の後頭部を硬いものに複数回たたきつけて頭蓋骨を折るなどし、外傷性くも膜下出血で死亡させたとして、2021年に傷害致死罪で逮捕・起訴された(求刑懲役10年)。 2024年11月6日の初公判以来、Iは一貫して「女児を寝かしつけていた。けがはさせていない」と無罪を主張した。検察側は、女児の死因は後頭部への強い外力による外傷性くも膜下出血であり、容体急変時にそばにいたのはIのみだったこと、Iが事件後に「頭蓋骨骨折、重症化」といった検索を行っていたことを、暴行の根拠として主張した。弁護側は病死の可能性を主張し、争った。 2025年1月16日、横浜地裁(奥山豪裁判長)はIに無罪を言い渡した。判決は、女児の後頭部に大きな力がかかり致死的なくも膜下出血が生じて即死したとする検察側医師の証言について、誤認によるもので医学的根拠を欠き、死因を確定することができないと指摘。「被告が傷害を生じさせた暴行の犯人であるとして有罪とする根拠はない」と結論づけた。判決後、弁護側は「事実に基づき適正に証拠を評価した結果の無罪判決で、極めて妥当だ」とコメントし、横浜地検は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とした。 本件は、乳幼児の頭部外傷の死因について、検察側医師の証言が誤認と判断され無罪に至った事案であり、SBS/AHT仮説に基づく医学的判断の信頼性が改めて問われた事例である。
- 事件発生
- 2017年
- 被告人
- 匿名
- 判決
- 一審無罪
- 現在のステータス
- 無罪確定
- 冤罪の原因
- 鑑定の問題、SBS/AHT仮説
タイムライン
神奈川県平塚市の保育園で、預かっていた女児(当時1歳)が容体を急変させ、外傷性くも膜下出血で死亡した。検察は、勤務中の保育士が女児の後頭部を硬いものに複数回たたきつけ頭蓋骨を折るなどしたと主張した。
事件から約4年後、傷害致死罪で逮捕・起訴された(求刑 懲役10年)。
横浜地裁で初公判。「女児を寝かしつけていた。けがはさせていない」として一貫して無罪を主張した。弁護側は病死の可能性を主張した。
1月16日、横浜地裁が無罪判決。検察控訴なく確定
参考リンク
揺さぶられっ子症候群(SBS)による冤罪問題を8年にわたり追った関西テレビ記者・上田大輔のドキュメンタリー映画。弁護士資格を持つ記者が、虐待をなくす正義と冤罪をなくす正義の衝突を描く。IPJ支援の今西事件が大きく取り上げられている。
公式サイト ↗