冤罪マップ
本人手記より

私は、絶対にやっていません。みなさん、信用してください、お願いします。

赤嶺武被告人本人

書籍『南風原事件 DNA鑑定と新しい冤罪』に収録された本人の発言

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罰されるはずのない人が、罰された記録。

日本の冤罪事件・冤罪の疑いがある事件・不当な刑事手続・誤認捜査を、一次資料に基づいて構造化した186件のデータベースです。統計として数えることよりも、一つひとつの事件が当事者と家族に刻んだ時間の重みをお伝えしたいと考えています。判決結果・事件類型・捜査機関・時代から事件を横断検索できますので、理解の入口としてご活用ください。

再審法改正の動向特集

日本の再審制度は現在、国会での議員立法と法制審議会での審議を経て、転換点を迎えつつあります。冤罪マップでは、論点と関連事件を整理した特集ページを公開しています。

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冤罪事件一覧をお探しですか?

日本で発生した冤罪事件186件から、判決結果・事件類型・捜査機関で絞り込めます。全事件を確認する場合は冤罪事件一覧ページをご覧ください。

最近動きのあった事件

判決・再審開始決定・公判期日・国賠訴訟など、直近の法的手続きが進んだ事件です。

テクノシステム事件 指定弁護士に坂根真也弁護士を選任
東京地裁は、生田被告の取調べを担当し特別公務員暴行陵虐罪で審判に付された堀木博司検事(現・大阪高検)の刑事裁判について、検察官役を務める指定弁護士に坂根真也弁護士(東京弁護士会)を選任した。坂根弁護士は地下鉄サリン事件の送迎役として殺人罪等に問われた元信者の弁護人などを務めたベテランの刑事弁護人。初公判期日は未定。付審判決定によれば、堀木検事は2021年7月に東京拘置所の取調室で「黙秘を人のせいにするな」などと怒声を上げ陵辱したとされる。
京都・不同意性交冤罪事件 検察が控訴せず無罪確定
京都地検は8月13日、控訴しない方針を明らかにした。森田昌稔次席検事は「判決を覆すに足る証拠が必ずしも十分でない」とコメント。控訴期限の8月14日、無罪が確定した。
松橋事件 熊本県は上告を断念、県分の賠償は確定
上告期限の8月10日までに、熊本県は上告を断念した。熊本県警の渋谷明紀首席監察官は「判決を重く受け止め、引き続き緻密かつ適正な捜査に取り組む」とコメント。国が上告したのとは対応が分かれ、県への賠償命令部分は確定した。
青森強制わいせつ冤罪事件 杉並区議・杉並区を提訴
無罪確定後も「性暴力疑惑」とする田中ゆうたろう区議の発言が杉並区のサイト上に事実と異なる形で残り続けているとして、浅沼さんは田中区議と杉並区に対し計110万円の損害賠償と情報の削除を求めて東京地裁に提訴した。杉並区は「訴状が届いていないのでコメントできない」とした。
兵庫障害福祉施設職員暴行容疑事件 遺族が明石署員・検察官の計4人を刑事告訴
女性職員の母が、明石署の警察官と神戸地検の検事の計4人が職権を乱用して逮捕・勾留し、PTSDなどを発症させ死亡させたとして、特別公務員職権濫用罪などで刑事告訴したことが判明した。告訴状によれば、4人は共謀し必要性がないことを認識しながら18日間逮捕・勾留し、自白を誘導する取り調べを行い、体調不良の訴えにもかかわらず医療措置を取らなかったとしている。母親は「事件の真実と向き合い、公平な目で事実を見ていただきたい」とコメントした。

最近追加・更新された事件

当サイトで新規収録または内容を更新した事件です。

今西事件
2017年、大阪市で2歳の養女が心肺停止で死亡。今西貴大がAHT(虐待による頭部外傷)を疑われ傷害致死等で起訴。一審は懲役12年だが控訴審で逆転全面無罪。5年半の勾留。2026年3月に最高裁で無罪確定。IPJ・国民救援会・SBS検証プロジェクトが支援。
自民党本部放火事件
1984年9月19日午後7時35分ごろ、東京都千代田区永田町の自由民主党本部裏の中華料理店駐車場に、運送会社の配達車を偽装した小型トラック2台が停車した。革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)の非公然組織「人民革命軍」を名乗る者らが、荷台に積んだ火炎放射器を操作して自民党本部の北側3階に向けて火炎を放射し、放火した。3階から7階までの延べ約600平方メートルが焼失し、被害額は9億〜10億円に及んだ。犯人とみられる男6人は逃走し、犯行声明が新聞社に寄せられた。 本事件における冤罪の論点は、放火行為そのものではなく、被告人Fが共謀共同正犯として関与したか否かに限定される。検察はFに懲役10年を求刑した。争点の一つとなった目撃者の写真面割り(面通し)手続きの信憑性は、後に心理学の学術研究でも取り上げられている。 1991年6月27日、東京地裁はFに無罪を言い渡した。判決は、電気店従業員の証言は信用できるとしつつ購入した部品が犯行に使われたという証拠がないこと、警察官の証言も暗闇の中でFと認識できたのか疑問であること、Fのアリバイには不自然・不都合な点もあるが虚偽とまでは言えないことなどから、「Fの役割は特定できない」と結論づけた。 東京地方検察庁は「事実誤認」を理由に控訴したが、1994年12月2日、東京高裁は「自白も物証もなく、目撃証言で有罪とする事実認定はできない」として控訴を棄却した。東京高検は上告せず、同年12月16日にFの無罪が確定した。
トクリュウ誤認定事件(島根県警・出し子誤認)
西日本の地方都市に住む会社員男性(40歳)は、個人間で暗号資産を売買する正当な「相対取引」を行っていたが、2025年5月上旬、突然銀行口座を凍結された。銀行に問い合わせると「不正な取引に使われた可能性がある」と告げられ、凍結を求めたのが島根県警だと分かった。県警に事情を尋ねたところ、島根県内の女性が警察官をかたる人物に200万円をだまし取られた特殊詐欺事件の「出し子」の疑いをかけられていることが判明した。男性は島根県には足を踏み入れたことがないと説明したが、任意の事情聴取で6時間拘束され、金を下ろそうとしたATMにまで連れて行かれたうえ、「今から令状を持ってきて逮捕に切り替えてもいいんだぞ」などと迫られた。 ある朝、警察官が逮捕状を持って自宅を訪れ、家宅捜索の上、島根県内の警察署に連行された。取調室では腰縄をつけられた状態で自白を執拗に迫られ、担当刑事から机をたたかれ暴言を吐かれるなどしたとされる。調書についても「ほぼほぼ警察官の作文」だったとして署名を拒んだところ、強い剣幕で翻意を迫られたという。勾留期間中は接見禁止の措置が付され、23日間にわたり外部から遮断された。弁護士に渡された被疑者ノートには「私はしてないことはしていません」「決めつけや臆測の話が多いと感じる」との記述が残る。 自白を得られなかったことから検察は起訴を断念し、男性は勾留期限いっぱいで処分保留により釈放された。県警からの謝罪は一切なかった。刑事処分の最終判断は福井地検に委ねられ、同地検が不起訴処分を決定したのは2026年6月1日で、逮捕から1年以上が経過していた。 本件でとりわけ深刻な被害をもたらしたのが、NHK松江放送局による実名報道である。逮捕直後の2025年6月5日午後、同局は男性の実名を挙げて逮捕を報じ、「松江 警察官かたり200万円詐取か 会社員逮捕 容疑を否認」の見出しでウェブニュースを配信した(現在は削除)。記事の末尾には「警察は、SNSで実行役を集め、さまざまな犯罪を繰り返すトクリュウの実行役だとみて調べています」と付け加えられていた。男性は、NHKが自分を「詐欺グループの一味」と報じたと述べている。情報源は「警察によると」とされ、記者クラブを通じた警察発表への依存が指摘されている。この報道は地元で急速に拡散し、男性は勤務先を解雇された。妊娠していた婚約者との関係も破綻し、婚約者は堕胎を決意したという。 元東京高検検事で弁護人を務めた阪井光平弁護士は、男性の暗号資産の相対取引は正当なものであり、男性は詐欺グループに自分の銀行口座を悪用された被害者だと指摘。「そもそも犯罪者が自分名義の口座を使うことに疑問を持たなかったのか」と捜査の基礎的な能力不足を批判した。また、各都道府県公安委員会が認定する指定暴力団と異なり「トクリュウ」は組織としての実態が希薄で認定基準がブラックボックスになっているとして、「警察によって恣意的に認定される可能性があり、誰もがその被害に遭う恐れがある」と警鐘を鳴らしている。 取材に対しNHK広報局は、逮捕時の報道は「捜査状況をお伝えした」ものとし、不起訴処分を受けて「名誉回復を図る必要があると認識し」不起訴となった旨を報じたと文書で回答した。島根県警の捜査員は、捜査は「適正に行なった」としつつ、トクリュウ認定に至った明確な根拠は示さず、男性が受けた被害への見解は「コメントする立場にない」として回答を控えた。 本件は、警察庁が摘発を強化する「トクリュウ」という新しい犯罪類型の認定基準が不透明であること、そしてその不透明な認定が記者クラブ制度に依存した実名報道と結びついたとき、無関係の市民の人生を一夜にして破壊しうることを示す事例である。
梅田事件
1950年、北海道で発生した殺人事件。梅田義光が無期懲役で有罪確定。36年後の1986年に再審無罪が確定。
Winny事件
ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が著作権法違反の幇助で起訴。一審無罪→控訴審逆転有罪→最高裁逆転無罪。中立的技術の開発は幇助に当たらないと判断された。金子氏は2013年に急性心筋梗塞で死去(42歳)。

冤罪問題を理解するための書籍を3冊、編集部より選んでいます。年次で刊行される専門年鑑、冤罪学の基本書、そして当事者の手記です。

冤罪白書 2025 Vol.7

冤罪白書 2025 Vol.7

『冤罪白書』編集委員会2025

白鳥決定50年を巻頭特集。福井女子中学生殺人事件の再審無罪判決、狭山事件・今西事件・神戸質店事件・姫路郵便局強盗事件・松橋事件国賠訴訟なども収録。燦燈出版。

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冤罪学

冤罪学

西愛礼2023

元裁判官の弁護士が冤罪の原因・予防・救済を体系化した基本書。法律・心理学の両面から冤罪メカニズムを分析。

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負けへんで!

負けへんで!

山岸忍2023

プレサンス元社長・山岸忍が、大阪地検特捜部の捜査で逮捕・勾留され、完全無罪に至るまでを記した当事者手記。

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