冤罪マップ
ご家族の声より

50年で駄目なら100年戦うという気持ちでおりました

袴田ひで子袴田巖氏の姉・再審請求人

2018年6月、東京高裁が第二次再審開始決定を取り消した際の心境を、後年のインタビューで述懐したもの。

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罰されるはずのない人が、罰された記録。

日本の冤罪事件・冤罪の疑いがある事件・不当な刑事手続・誤認捜査を、一次資料に基づいて構造化した174件のデータベースです。統計として数えることよりも、一つひとつの事件が当事者と家族に刻んだ時間の重みをお伝えしたいと考えています。判決結果・事件類型・捜査機関・時代から事件を横断検索できますので、理解の入口としてご活用ください。

再審法改正の動向特集

日本の再審制度は現在、国会での議員立法と法制審議会での審議を経て、転換点を迎えつつあります。冤罪マップでは、論点と関連事件を整理した特集ページを公開しています。

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冤罪事件一覧をお探しですか?

日本で発生した冤罪事件174件から、判決結果・事件類型・捜査機関で絞り込めます。全事件を確認する場合は冤罪事件一覧ページをご覧ください。

最近動きのあった事件

判決・再審開始決定・公判期日・国賠訴訟など、直近の法的手続きが進んだ事件です。

湖東記念病院事件 国賠控訴審・大阪高裁が国への請求を棄却
国家賠償請求訴訟の控訴審で、大阪高裁(長谷部幸弥裁判長)は一審・大津地裁に続き国への請求を棄却した。判決は、西山さんの捜査段階の「自白」について検察官が虚偽と推察することはできなかったとし、「供述弱者」への配慮を求める西山さん側の主張を退けた。西山さんは上告する方針。
柴田町強盗致死事件 差戻審・仙台地裁 無罪判決
差し戻し裁判員裁判で、仙台地裁は状況証拠から被告と共犯者の共謀を認めるに足りないとして無罪を言い渡した(求刑 懲役23年)。確定前。
テクノシステム事件 元特捜検事の付審判決定
東京地裁は、生田被告に対する違法な取調べをめぐる付審判請求を認め、取調べを担当した元東京地検特捜部検事を特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定をした。不服申し立てはできず、今後は裁判所が指定する検察官役の弁護士によって公判が開かれる。検事は黙秘の意思を示した生田被告に「検察庁を敵視することは反社や」などと述べたとされる。東京高検は2026年3月、嫌疑不十分として同検事を不起訴にしていた。
兵庫障害福祉施設職員暴行容疑事件 遺族が国賠提訴
女性職員の母親が、違法な捜査・勾留が精神疾患と死亡を招いたとして、国と兵庫県に約1億円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を神戸地裁に提起した。
東京女子医大プロポフォール事件 元研修医の無罪確定
東京地検が元研修医の無罪判決について控訴しないことを明らかにし、無罪が確定した。

最近追加・更新された事件

当サイトで新規収録または内容を更新した事件です。

湖東記念病院事件
2003年、滋賀県の湖東記念病院で入院患者(72歳)が死亡。看護助手の西山美香(当時23歳)が人工呼吸器のチューブを外して殺害したとして2004年に逮捕。軽度の知的障害・発達障害・愛着障害があり「供述弱者」であった西山氏は、取調官への恋愛感情を利用され虚偽の自白に追い込まれた。懲役12年の実刑を受け満期服役。2017年、大阪高裁が患者の自然死の可能性を認め再審開始決定。2020年、大津地裁の再審で「事件性を認める証拠すらない」として無罪確定。2025年、国賠訴訟で滋賀県に約3100万円の賠償命令。同年8月、滋賀県警本部長が西山氏に直接謝罪。
テクノシステム事件
太陽光発電関連会社「テクノシステム」の生田尚之社長が、金融機関から融資金約22億円を詐取したとして2021年に東京地検特捜部に逮捕。取調べでは威迫的言動があり、最高検が「不適正」と認定。2026年3月に東京地裁で懲役11年判決、控訴中。
柴田町強盗致死事件
2020年7月、宮城県柴田町で、建設会社を経営するインド国籍の男性(当時45)が殺害され、バッグなどを奪われた。同社で働いていたパキスタン国籍の男性(当時43)が強盗致死罪などで起訴された。 2021年10月、一審の仙台地裁は捜査段階の自白を重視して懲役23年の有罪判決を言い渡した。しかし2024年3月、二審の仙台高裁は、この自白の通訳に誤りがあったと判断して一審判決を破棄し、審理を差し戻した。差し戻し裁判員裁判の争点は、状況証拠から被告と共犯者の共謀関係が認められるかどうかであり、仙台地裁(榊原敬裁判長)は2026年6月25日、共謀を認めるに足りないとして無罪を言い渡した(求刑 懲役23年)。 外国籍の被告人が、通訳の誤りを含む捜査段階の自白を主要な根拠として一審で重い実刑判決を受けた点に、言語の壁と自白偏重をめぐる構造的問題が表れている。本判決は確定しておらず、検察が控訴する可能性が残る。
兵庫障害福祉施設職員暴行容疑事件
2025年2月、兵庫県内の障害者福祉施設のイベント中、当時16歳の女性職員が、重度の知的障害がある利用者のあごに手を添える行為があった。女性職員は、その利用者が別の人にかみつこうとしたのを制止しただけだと説明したが、目撃した別の利用者が虐待として自治体に申告し、利用者の親が被害届を提出。女性職員は30代の男性従業員と共謀して利用者のあごを複数回押さえつけたとする暴行容疑で、2025年6月17日に明石署に逮捕された。 女性職員は一貫して容疑を否認した。逮捕・勾留は計18日間に及び、弁護人以外との接見が禁じられた。勾留中に体調を崩して救急搬送され、7月4日に処分保留で釈放、男性従業員とともに7月7日に不起訴となった(検察は不起訴理由を開示していない)。釈放後、女性職員は急性ストレス障害やPTSDと診断され、重い摂食障害が続いた末、2025年12月14日に低栄養状態で死亡した。 立件の端緒となった証言については、逮捕前に事情を聴かれたのが30人以上のイベント参加者のうち1人にとどまり、その内容が女性の死後に不正確だったことが確認されたとされる。申告した利用者側も、過大な申告だったと遺族に謝罪したと報じられている。2026年6月17日、女性職員の母親は、違法な捜査・勾留が精神疾患と死亡を招いたとして、国と兵庫県に約1億円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟を神戸地裁に提起した。取調べでの自白強要や逮捕・勾留の違法性は、この訴訟で争われている遺族側の主張であり、捜査機関は訴状が届いていないとしてコメントしていない。 本件は、障害福祉の現場での介助・制止行為が刑事事件として立件され、16歳の女性職員が長期勾留に置かれた点で、介護・福祉の刑事化と人質司法をめぐる構造的問題を提起している。
名古屋融資金名目詐欺冤罪事件
名古屋市在住の男性が、会社経営者から融資名目で3,000万円を詐取したとして2019年に起訴された事件。一審の名古屋地裁(西前征志裁判官)は2021年8月に有罪(執行猶予付き)としたが、弁護側は一審途中で判明したアリバイ(被害者証言と矛盾する日付)を証拠として提出していた。控訴審の名古屋高裁は2022年9月に一審を破棄して差し戻し、差し戻し審の名古屋地裁(平城裁判長・刑事第6部)は2023年10月25日に無罪判決を言い渡し確定した。 事件の核心は一審担当の平間文啓検察官による証拠隠蔽である。平間検察官は論告の約1ヶ月半前、別件家宅捜索で押収した「被害者(X)と仲介役弁護士(Y)のLINEやりとり」を同僚検察官から入手していた。このLINE履歴には、YがAへの融資話を知ったのが融資当日(5月15日)の昼頃であり、起訴状記載の「XYが事前に相談して担保条件で融資を決めた」という筋書きが成立しないことが示されていた。平間検察官はこの証拠を弁護側にも裁判所にも開示せず、元の筋書きで有罪論告を行った。 無罪確定後、弁護人の金岡弁護士は平間検察官を公務員職権濫用罪・特別公務員陵虐罪・無印虚偽公文書作成同行使罪で告訴告発し、告訴状の主要部分を公開した(2024年頃)。処分結果は公開情報では未確認。 2024年9月、無罪確定の男性は国に550万円の国家賠償を請求。2026年5月29日、名古屋地裁(笹本哲朗裁判長)は、①公訴事実と矛盾する証拠を知りながら虚偽の訴因を維持したこと、②被害者証言の信用性を肯定する虚偽の論告を行ったことの双方を違法と認定し、国に110万円(慰謝料100万円・弁護士費用10万円)の賠償を命じた。証拠開示義務違反については、上記2点の違法に「評価され尽くしている」として独立した違法認定は行わなかった。弁護人は「虚偽の公訴事実維持の違法性と虚偽論告の違法性を正面から認めた裁判例は珍しく、一定の意義がある」と評価している。判決は2026年6月時点で未確定。

冤罪問題を理解するための書籍を3冊、編集部より選んでいます。年次で刊行される専門年鑑、冤罪学の基本書、そして当事者の手記です。

冤罪白書 2025 Vol.7

冤罪白書 2025 Vol.7

『冤罪白書』編集委員会2025

白鳥決定50年を巻頭特集。福井女子中学生殺人事件の再審無罪判決、狭山事件・今西事件・神戸質店事件・姫路郵便局強盗事件・松橋事件国賠訴訟なども収録。燦燈出版。

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冤罪学

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西愛礼2023

元裁判官の弁護士が冤罪の原因・予防・救済を体系化した基本書。法律・心理学の両面から冤罪メカニズムを分析。

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負けへんで!

負けへんで!

山岸忍2023

プレサンス元社長・山岸忍が、大阪地検特捜部の捜査で逮捕・勾留され、完全無罪に至るまでを記した当事者手記。

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