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西武新宿線痴漢冤罪事件

矢田部孝司

冤罪無罪確定

2000年12月、西武新宿線快速電車内での痴漢被疑事実で逮捕・強制わいせつ罪で起訴され、約3か月勾留。2001年12月に東京地裁で懲役1年2月の実刑判決を受けたが、2002年12月、東京高裁(仙波厚裁判長)が原判決を破棄し逆転無罪を言い渡した。控訴審で弁護方針を「犯罪不存在」から「犯人同定の否定」へ転換し、再現ビデオや逮捕直後の弁護人接見メモなどを新証拠として提出したことが奏功した。周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」の重要な素材ともなった。

逮捕年
2000
無罪確定年
2002
期間
2年
確定判決
一審有罪→控訴審逆転無罪
都道府県
東京都
地域
関東
捜査機関
警視庁
時代
現代
刑事手続き進行度
捜査
逮捕
起訴
!
一審
控訴審
上告審
確定
服役
再審
逮捕起訴一審有罪控訴審逆転無罪
通過有罪等無罪等進行中

2000年12月、西武新宿線快速電車内での痴漢被疑事実で逮捕・強制わいせつ罪で起訴され、約3か月勾留。2001年12月に東京地裁で懲役1年2月の実刑判決を受けたが、2002年12月、東京高裁(仙波厚裁判長)が原判決を破棄し逆転無罪を言い渡した。控訴審で弁護方針を「犯罪不存在」から「犯人同定の否定」へ転換し、再現ビデオや逮捕直後の弁護人接見メモなどを新証拠として提出したことが奏功した。周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」の重要な素材ともなった。

事件発生
2000
被告人
矢田部孝司
判決
一審有罪→控訴審逆転無罪
現在のステータス
無罪確定
冤罪の原因
痴漢冤罪の構造、客観的証拠の欠如、目撃証言の問題

タイムライン

事件不利有利手続事後
2000.12.05事件発生・現行犯逮捕

西武新宿線快速電車内で痴漢被疑事実が発生し、被害申告した専門学校生により高田馬場駅事務所に引致。前科のない一部上場企業のサラリーマンだった被告人は同日逮捕された。

2000.12強制わいせつ罪で起訴

勾留理由開示公判を経たが、担当副検事が強制わいせつ罪で起訴。被告人は会社退職に追い込まれた。約3か月間の身柄拘束を受けた。

2001.12.06一審・東京地裁で懲役1年2月の実刑

東京地方裁判所が有罪判決。前科のない初犯にもかかわらず実刑という予想外の厳しい判決となった。担当裁判官は3年前まで研修所刑裁教官。

2002.12.05控訴審・東京高裁で逆転無罪

東京高裁(仙波厚裁判長)が一審判決を破棄し無罪を言い渡した。犯行事実の存在は認定しつつ、被害者の犯人同定供述に重要な疑問を提起し、犯行を否認する被告人供述の信用性を認めた。控訴審では弁護方針を「犯罪不存在」から「犯人同定の否定」へ転換し、再現ビデオ・再現CG、逮捕直後の弁護人接見メモなどを新証拠として提出。逮捕直後に被告人が作成した車内状況図面に「真犯人」らしき人物が描かれていたことも審理で明らかになった。

参考文献

お父さんはやってない
お父さんはやってない
矢田部孝司・矢田部あつ子 (2006) — 書籍

西武新宿線痴漢冤罪事件の当事者夫妻による手記。周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」の重要な素材となった。

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それでもボクはやってない映画
(2007)

痴漢冤罪をテーマにした劇映画。西武新宿線事件等を素材に、日本の刑事司法の問題を描いた。社会に大きな影響を与えた。

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