なみちえさん大麻誤認逮捕事件
なみちえ
2021年5月16日、東京都渋谷区の駐車場でアーティストのなみちえ氏(東京藝術大学先端芸術表現科を首席卒業、平山郁夫賞・買い上げ賞受賞。音楽活動や着ぐるみ制作・執筆などマルチな表現活動を行う)が複数の警察官に職務質問され、車内から発見されたCBD製品(合法のサプリ・ヘルスケア目的で一般に販売されているもの)について、警察官は現場の簡易検査により「大麻」と判断し、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕した。なみちえ氏は逮捕時の状況をスマートフォンで撮影しており、試薬の色も映像に記録されていた。しかし逮捕後の尿検査は陰性で、約2週間の勾留を経て5月31日に釈放、東京地検は不起訴処分とした。なみちえ氏は「違法な捜査だった」として東京都に約160万円の賠償を求める国家賠償訴訟を提起。2025年2月17日、東京地裁(平井直也裁判長)は、簡易検査の判定が陽性基準である「紫色〜青紫色」とは異なる「青色」であり、検査過程に正しい手順といえない部分があったと指摘して、警察官が大麻と判断したのは「正当ではなかった」と認定。都側は葉片の臭いを逮捕理由に挙げたが、判決は簡易検査で陽性でなかったことを補っていないと退け、「犯罪の明白性が認められず逮捕の要件を欠く」として逮捕・留置を違法と結論付け、慰謝料等33万円の支払いを都に命じた。アーティスト活動への一定の制約を生じさせたことも認定された。なお、外見などによるレイシャル・プロファイリング(人種的偏見)や、CBDと大麻の境界をめぐる制度の曖昧さも背景にあるとされる。簡易検査の運用ミスによる誤認逮捕の代表事例。
2021年5月16日、東京都渋谷区の駐車場でアーティストのなみちえ氏(東京藝術大学先端芸術表現科を首席卒業、平山郁夫賞・買い上げ賞受賞。音楽活動や着ぐるみ制作・執筆などマルチな表現活動を行う)が複数の警察官に職務質問され、車内から発見されたCBD製品(合法のサプリ・ヘルスケア目的で一般に販売されているもの)について、警察官は現場の簡易検査により「大麻」と判断し、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕した。なみちえ氏は逮捕時の状況をスマートフォンで撮影しており、試薬の色も映像に記録されていた。しかし逮捕後の尿検査は陰性で、約2週間の勾留を経て5月31日に釈放、東京地検は不起訴処分とした。なみちえ氏は「違法な捜査だった」として東京都に約160万円の賠償を求める国家賠償訴訟を提起。2025年2月17日、東京地裁(平井直也裁判長)は、簡易検査の判定が陽性基準である「紫色〜青紫色」とは異なる「青色」であり、検査過程に正しい手順といえない部分があったと指摘して、警察官が大麻と判断したのは「正当ではなかった」と認定。都側は葉片の臭いを逮捕理由に挙げたが、判決は簡易検査で陽性でなかったことを補っていないと退け、「犯罪の明白性が認められず逮捕の要件を欠く」として逮捕・留置を違法と結論付け、慰謝料等33万円の支払いを都に命じた。アーティスト活動への一定の制約を生じさせたことも認定された。なお、外見などによるレイシャル・プロファイリング(人種的偏見)や、CBDと大麻の境界をめぐる制度の曖昧さも背景にあるとされる。簡易検査の運用ミスによる誤認逮捕の代表事例。
- 事件発生
- 2021年
- 被告人
- なみちえ
- 判決
- 不起訴(東京地検)/国賠:違法逮捕・留置を認定、東京都に33万円賠償命令(2025年2月17日、東京地裁)
- 現在のステータス
- 不起訴・国賠勝訴(一審)
- 冤罪の原因
- 鑑定の問題、客観的証拠の欠如、誤認逮捕
タイムライン
東京都渋谷区の駐車場で複数の警察官に職務質問を受け、車内のCBD製品について簡易検査で「大麻」と判断され、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕。なみちえ氏は逮捕時の状況をスマートフォンで撮影しており、試薬の色も映像に記録
逮捕後の尿検査は陰性
約2週間の勾留を経て釈放。東京地検が不起訴処分
東京地裁(平井直也裁判長)が、簡易検査の判定色(青色)が陽性基準(紫色〜青紫色)と異なり検査手順にも問題があったと指摘し、「犯罪の明白性が認められず逮捕の要件を欠く」として逮捕・留置を違法と認定。慰謝料等33万円の賠償を東京都に命令。アーティスト活動への一定の制約も認定