冤罪マップ

菊池事件

藤本 松夫(ふじもと まつお)

冤罪の疑い死刑執行済

1951年、熊本県でハンセン病患者の藤本松夫が殺人容疑で逮捕。ハンセン病を理由に「特別法廷」で裁かれ死刑が確定、1962年に刑が執行された。2023年に最高裁が特別法廷の違法性を認定。差別と冤罪が交差する事件。

逮捕年
1952
無罪確定年
期間
74年
確定判決
死刑(執行済)
都道府県
熊本県
地域
九州・沖縄
捜査機関
熊本県警
時代
現代
刑事手続き進行度
捜査
逮捕
起訴
一審
控訴審
上告審
確定
!
服役
再審
執行
逮捕起訴一審有罪確定死刑執行特別法廷の違法性認定(2023年最高裁)
通過有罪等無罪等進行中死刑執行済

1951年、熊本県でハンセン病患者の藤本松夫が殺人容疑で逮捕。ハンセン病を理由に「特別法廷」で裁かれ死刑が確定、1962年に刑が執行された。2023年に最高裁が特別法廷の違法性を認定。差別と冤罪が交差する事件。

事件発生
1951
被告人
藤本 松夫(ふじもと まつお)
判決
死刑(執行済)
現在のステータス
冤罪の疑い
冤罪の原因
差別、自白強要、客観的証拠の欠如

タイムライン

事件不利有利手続事後
1951.08事件発生

熊本県菊池郡で殺人事件発生

1952.01藤本松夫 逮捕

ハンセン病患者の藤本松夫が逮捕

1952.07第2事件発生

7月7日、菊池恵楓園内で看守が殺害される

1952.07藤本松夫 逮捕

7月13日、逃走中の藤本松夫が逮捕

1953.08一審 死刑判決

8月29日、熊本地裁が死刑判決

1957.08死刑確定

最高裁が上告を棄却。死刑確定。全審級が「特別法廷」で行われた

1962.09死刑執行

9月14日、死刑執行

2016.04.25最高裁事務総長が謝罪・違法認定

最高裁の今崎幸彦事務総長が記者会見し、ハンセン病患者の「特別法廷」について事務手続きが裁判所法違反であったことを認め「誤った特別法廷の運用が差別を助長し、患者の人格と尊厳を傷つけたことを深くおわびする」と謝罪。最高裁が過去の手続きを検証して謝罪するのは極めて異例。同日の調査報告書では、ハンセン病が遅くとも1960年以降は確実に治る病気になっており、合理性を欠く差別的扱いだったと認定。ただし憲法の裁判公開原則違反は「疑い」に留め、憲法違反は断定せず。同日付で裁判官会議も談話を発表

2020.02.26熊本地裁 特別法廷違憲判断

熊本地裁が「特別法廷での審理は人格権を侵害し、患者であることを理由とした不合理な差別で憲法13条・14条1項に違反し、裁判公開を定める37条1項・82条1項にも違反する疑いがある」と判断。原告(元患者ら)の国賠請求自体は棄却されたが、控訴なく違憲判断は確定

2021.04第4次再審請求

遺族らが第4次再審請求を申立て

2026.01.28第4次再審請求棄却

熊本地裁(中田幹人裁判長)が第4次再審請求を棄却。特別法廷の裁判について憲法14条1項(法の下の平等)違反は認定したものの、有罪判決の証拠に変動なしとして棄却

参考文献

冤罪白書 2020 Vol.2
冤罪白書 2020 Vol.2
『冤罪白書』編集委員会 (2020) — 書籍

湖東記念病院事件の再審無罪確定を巻頭特集。あずみの里事件・袴田事件・SBS事件・今市事件・乳腺外科医事件など通常審の注目事件も収録。燦燈出版。

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冤罪白書 2023 Vol.5
冤罪白書 2023 Vol.5
『冤罪白書』編集委員会 (2023) — 書籍

袴田事件の再審開始決定と日野町事件を巻頭特集。鶴見事件・福井女子中学生殺人事件・今西事件・菊池事件・講談社元社員事件・弘前大学教授夫人殺し事件なども収録。燦燈出版。

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冤罪を追う
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鎌田慧 (2011) — 書籍

ルポライター鎌田慧による冤罪事件の追跡ルポルタージュ集。鎌田慧セレクション第1巻。財田川事件の『死刑台からの生還』、狭山事件、袴田事件、福岡事件、三鷹事件、菊池事件などの論考を再編集して収録。冤罪という権力犯罪の追及と雪冤運動との同伴を鎌田のライフワークとして位置づける。出版社は皓星社。

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