埼玉愛犬家連続殺人事件
風間博子(かざま ひろこ)
1993年4月から8月にかけて、埼玉県熊谷市周辺でペット販売業者の元夫婦が犬の売買トラブル等を動機に4人を硝酸ストリキニーネで毒殺し、遺体を群馬県片品村で解体・焼却して遺棄した事件。「遺体なき殺人」と呼ばれた。主犯とされた元夫の男Sと元妻・風間博子は2009年に死刑が確定。Sは2017年に東京拘置所で獄死。風間は現在も死刑囚として収監されており、冤罪を主張している。裁判では元夫婦が互いに罪をなすり合い、証拠の柱となった共犯者・山崎永幸の供述については、検察との密約(自供すれば殺人を不問に付す)の存在が公判で暴露されるなど信用性が争われた。山崎自身も出所後、風間は主犯格ではなくSに脅されていた立場だったと主張を転じている。物的証拠は極めて乏しく、風間の有罪認定は主に共犯者供述に依拠している。
1993年4月から8月にかけて、埼玉県熊谷市周辺でペット販売業者の元夫婦が犬の売買トラブル等を動機に4人を硝酸ストリキニーネで毒殺し、遺体を群馬県片品村で解体・焼却して遺棄した事件。「遺体なき殺人」と呼ばれた。主犯とされた元夫の男Sと元妻・風間博子は2009年に死刑が確定。Sは2017年に東京拘置所で獄死。風間は現在も死刑囚として収監されており、冤罪を主張している。裁判では元夫婦が互いに罪をなすり合い、証拠の柱となった共犯者・山崎永幸の供述については、検察との密約(自供すれば殺人を不問に付す)の存在が公判で暴露されるなど信用性が争われた。山崎自身も出所後、風間は主犯格ではなくSに脅されていた立場だったと主張を転じている。物的証拠は極めて乏しく、風間の有罪認定は主に共犯者供述に依拠している。
- 事件発生
- 1993年
- 被告人
- 風間博子(かざま ひろこ)
- 判決
- 一審:死刑(2001年3月21日、浦和地裁・須田贒裁判長) → 控訴棄却(2005年7月11日、東京高裁・白木勇裁判長) → 上告棄却・死刑確定(2009年6月5日、最高裁第二小法廷・古田佑紀裁判長)
- 現在のステータス
- 死刑確定(冤罪を主張)
- 冤罪の原因
- 共犯者供述への過度な依拠、客観的証拠の欠如
タイムライン
犬の売買トラブルの相手・会社役員Aを硝酸ストリキニーネで毒殺。遺体は片品村で解体・焼却・遺棄
A事件を察知して金銭を強請ってきた暴力団幹部Bと運転手Cを毒殺。風間も遺体解体に関与したとされる
出資金270万円を詐取した後、主婦Dを毒殺。Sの単独犯行と認定(風間の関与は立証されず不起訴)
埼玉県警がS・風間を死体損壊・遺棄容疑で逮捕。共犯の山崎も8日に逮捕。山崎の供述に基づき片品村で遺骨・遺留品を発見
浦和地裁(須田贒裁判長)がS・風間に死刑判決。A事件・B・C事件は「元夫婦が対等の立場で共謀」、D事件はSの単独犯行と認定。山崎の供述を最も信用できると判断
最高裁第二小法廷(古田佑紀裁判長)が上告棄却。S・風間の死刑が確定
死刑囚Sが東京拘置所で病死(75歳没)。死刑未執行のまま
参考リンク
参考文献
冤罪死刑囚八人の書画集。飯塚事件(久間三千年)、埼玉愛犬家連続殺人事件(風間博子)、三鷹事件(竹内景助)、帝銀事件(平沢貞通)、鶴見事件(高橋和利)、三崎事件(荒井政男)、山梨キャンプ場殺人事件(阿佐吉廣)、波崎事件(冨山常喜)の各章で構成。本人の手記・書画・遺筆や、支援者・家族との往復書簡などを収録。
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