1979年、鹿児島県大崎町で男性の変死体が発見。原口アヤ子が共犯者とされた親族3人の自白を根拠に懲役10年。原口は一貫して無実を主張。4度の再審請求で計3度の再審開始決定が出たが、いずれも検察の抗告で覆された。2025年2月に最高裁が第4次再審請求を棄却。2026年1月に第5次再審請求を鹿児島地裁に申立て。検察の抗告権制限の議論を象徴する事件。原口は98歳(2025年6月15日で98歳)。
1979年、鹿児島県大崎町で男性の変死体が発見。原口アヤ子が共犯者とされた親族3人の自白を根拠に懲役10年。原口は一貫して無実を主張。4度の再審請求で計3度の再審開始決定が出たが、いずれも検察の抗告で覆された。2025年2月に最高裁が第4次再審請求を棄却。2026年1月に第5次再審請求を鹿児島地裁に申立て。検察の抗告権制限の議論を象徴する事件。原口は98歳(2025年6月15日で98歳)。
- 事件発生
- 1979年
- 被告人
- 原口 アヤ子(はらぐち あやこ)
- 判決
- 懲役10年
- 現在のステータス
- 再審進行中
- 冤罪の原因
- 供述弱者、客観的証拠の欠如
- 支援
- 日本弁護士連合会
タイムライン
被害者が帰宅途中に側溝へ転落し、夜に近隣住民2名が自宅へ運んだとされる(確定判決・再審判断で争点となる前提事実)
大崎町で当時42歳男性の遺体が牛小屋内の堆肥に埋められた状態で発見され、死体遺棄事件として発覚
被害者の親族2人(長兄・次兄とされる)が「2人の犯行」を自白
前日に自白した親族2人が逮捕
親族(義弟の息子とされる)が逮捕
逮捕された親族3人が「原口氏が主犯」と供述
原口アヤ子氏が逮捕
鹿児島地裁が原口氏ら4人に有罪判決。原口氏は懲役10年
福岡高裁宮崎支部が控訴棄却判決
最高裁が上告棄却し、懲役10年判決が確定
原口氏が佐賀・麓刑務所を満期出所
原口氏が鹿児島地裁に第1次再審請求を申立て
鹿児島地裁(笹野明義裁判長)が再審開始を決定
福岡高裁宮崎支部(岡村稔裁判長)が再審開始決定を取り消し、再審請求を棄却
最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)が特別抗告を棄却し、第1次再審請求の棄却が確定
原口氏が第2次再審請求を申立て
元夫(故人)側の遺族(長女)が再審請求を申立て
鹿児島地裁(中牟田裁判長)が第2次再審請求を棄却
福岡高裁宮崎支部(原田保孝裁判長)が第2次再審請求の即時抗告を棄却
最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)が第2次再審請求の特別抗告を棄却
原口氏と元夫(故人)長女が第3次再審請求を申立て
鹿児島地裁(冨田敦史裁判長)が第3次再審請求で再審開始を決定
鹿児島地検が再審開始決定を不服として即時抗告
福岡高裁宮崎支部(根本渉裁判長)が検察官の即時抗告を棄却し、再審開始を維持
検察官が福岡高裁宮崎支部決定に対して特別抗告を申立て
最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)が、検察官特別抗告に理由がないとしつつ職権で下級審の再審開始決定を取り消し、再審請求を棄却
原口氏と元夫(故人)長女が第4次再審請求を鹿児島地裁に申立て
日弁連が理事会決議で「再審法改正実現本部」を設置。大崎事件などで顕在化した証拠開示・検察官不服申立ての問題を背景に位置付けられる
鹿児島地裁(中田幹人裁判長)が第4次再審請求を棄却
福岡高裁宮崎支部(矢数昌雄裁判長)が即時抗告を棄却
第4次再審請求の即時抗告棄却決定を不服として最高裁へ特別抗告
日弁連が総会決議で、再審請求手続の証拠開示制度化や再審開始決定に対する検察官不服申立ての禁止等を含む再審法改正を求めた。大崎事件の経緯を具体例として言及
最高裁第三小法廷(石兼公博裁判長)が第4次再審請求の特別抗告を棄却。宇賀克也裁判官の反対意見あり
弁護団が記者会見で、2026年1月8日に第5次再審請求を行う方針を発表。新たな供述心理鑑定等を提出予定
鴨志田祐美弁護士ら弁護団が鹿児島地裁に第5次再審請求を申立て。原口氏は当時98歳。法医学・医学系の複数鑑定と供述心理鑑定(複数)を新証拠として提出
参考リンク
参考文献
湖東記念病院事件の再審無罪確定を巻頭特集。あずみの里事件・袴田事件・SBS事件・今市事件・乳腺外科医事件など通常審の注目事件も収録。燦燈出版。
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Amazonで見る ↗46年前に起きた鹿児島・大崎事件。3度の再審開始決定にもかかわらず検察抗告で長引く審理を分析し、冤罪原因と再審制度を考える。著者は大崎事件弁護団事務局長・日弁連再審法改正実現本部本部長代行。映画監督・周防正行氏が推薦・寄稿。
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