講談社元社員妻殺害事件
朴 鐘顕
2016年8月9日、講談社の編集次長・朴鐘顕が自宅で妻を殺害したとして、翌2017年1月10日に殺人容疑で逮捕・起訴された。朴は当初事故死を主張し、後に「子どもに妻が自殺したと知られたくなかった」として自殺を主張、一貫して無罪を主張している。友人のほか亡妻の親族も朴を支援。2019年3月の東京地裁裁判員裁判で懲役11年、2021年1月の東京高裁も一審を支持した。しかし2022年11月21日、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は「自殺の主張は客観的証拠と矛盾するとした原判決の判断は論理則・経験則等に照らして不合理」「審理不尽による重大な事実誤認の疑いがあり破棄しなければ著しく正義に反する」として高裁判決を破棄し差し戻した。これは裁判員裁判の有罪判決を高裁が支持した事件で最高裁が高裁判決を破棄した初の事例である。しかし差戻し後の2024年7月の東京高裁(家令和典裁判長)は再び懲役11年を維持、2025年3月11日に最高裁第二小法廷(草野耕一裁判長)が上告を棄却し、懲役11年が確定した。
2016年8月9日、講談社の編集次長・朴鐘顕が自宅で妻を殺害したとして、翌2017年1月10日に殺人容疑で逮捕・起訴された。朴は当初事故死を主張し、後に「子どもに妻が自殺したと知られたくなかった」として自殺を主張、一貫して無罪を主張している。友人のほか亡妻の親族も朴を支援。2019年3月の東京地裁裁判員裁判で懲役11年、2021年1月の東京高裁も一審を支持した。しかし2022年11月21日、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は「自殺の主張は客観的証拠と矛盾するとした原判決の判断は論理則・経験則等に照らして不合理」「審理不尽による重大な事実誤認の疑いがあり破棄しなければ著しく正義に反する」として高裁判決を破棄し差し戻した。これは裁判員裁判の有罪判決を高裁が支持した事件で最高裁が高裁判決を破棄した初の事例である。しかし差戻し後の2024年7月の東京高裁(家令和典裁判長)は再び懲役11年を維持、2025年3月11日に最高裁第二小法廷(草野耕一裁判長)が上告を棄却し、懲役11年が確定した。
- 事件発生
- 2016年
- 被告人
- 朴 鐘顕
- 判決
- 懲役11年(実刑確定)
- 現在のステータス
- 冤罪を疑う声がある事案
- 冤罪の原因
- 客観的証拠の欠如、間接事実の過大評価
タイムライン
朴の妻が自宅で死亡しているのが発見される
警視庁が朴鐘顕を殺人容疑で逮捕。当初は事故死を主張、後に自殺を主張に変遷し、一貫して無罪を主張
東京地裁裁判員裁判(守下実裁判長)が懲役11年の有罪判決。朴は無罪を主張し控訴
東京高裁(中里智美裁判長)が控訴を棄却し一審判決を支持。朴は上告
最高裁審理中、NHKクローズアップ現代が有罪判決に疑義を唱える報道を放送
最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)が「自殺の主張は客観的証拠と矛盾するとした原判決の判断は論理則・経験則等に照らして不合理」「審理不尽による重大な事実誤認の疑いがあり、破棄しなければ著しく正義に反する」として原判決を破棄し、東京高裁に差戻し。裁判員裁判の有罪判決を高裁が支持した事件で最高裁が高裁判決を破棄した初の事例
東京高裁(家令和典裁判長)が差戻し控訴審で被告側の控訴を棄却し、一審の裁判員裁判判決を維持。懲役11年の有罪判決。朴は上告
最高裁第二小法廷(草野耕一裁判長)が上告を棄却。懲役11年の判決が確定
参考リンク
参考文献
袴田事件の再審開始決定と日野町事件を巻頭特集。鶴見事件・福井女子中学生殺人事件・今西事件・菊池事件・講談社元社員事件・弘前大学教授夫人殺し事件なども収録。燦燈出版。
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