冤罪マップ

東住吉事件

青木 恵子・朴 龍晧

1995年7月22日、大阪市東住吉区で住宅火災が発生し11歳の長女が死亡。母親の青木恵子と内縁の夫・朴龍晧が保険金目的の放火殺人で逮捕。直接証拠は朴の自白のみだったが無期懲役が確定。弁護側の燃焼再現実験により自然着火の可能性が示され、2016年8月に再審無罪確定。青木のみが国賠訴訟を提起し、大阪府への約1224万円の賠償が確定。

逮捕年
1995
無罪確定年
2016
期間
21年
確定判決
無期懲役→再審無罪
都道府県
大阪府
地域
近畿
捜査機関
大阪府警
時代
現代
刑事手続き進行度
捜査
逮捕
起訴
一審
控訴審
上告審
確定
服役
再審
逮捕起訴一審有罪確定服役再審無罪
通過有罪等無罪等進行中

1995年7月22日、大阪市東住吉区で住宅火災が発生し11歳の長女が死亡。母親の青木恵子と内縁の夫・朴龍晧が保険金目的の放火殺人で逮捕。直接証拠は朴の自白のみだったが無期懲役が確定。弁護側の燃焼再現実験により自然着火の可能性が示され、2016年8月に再審無罪確定。青木のみが国賠訴訟を提起し、大阪府への約1224万円の賠償が確定。

事件発生
1995
被告人
青木 恵子・朴 龍晧
判決
無期懲役→再審無罪
現在のステータス
無罪確定
冤罪の原因
自白強要、鑑定の問題
支援
日本弁護士連合会

タイムライン

事件不利有利手続事後
1995.07火災発生・長女死亡

7月22日、大阪市東住吉区の住宅の車庫から火災が発生。入浴中だった長女(11歳)が焼死

母親の青木恵子、内縁の夫・朴龍晧、長男は脱出。長女には1500万円の学資保険が掛けられていた
1995.09青木恵子・朴龍晧 逮捕

9月10日、保険金目的の放火殺人容疑で逮捕。当初は否認していたが、その後自白

直接証拠は朴の自白調書のみ。青木は捜査段階で「警察に拷問され虚偽の供述をさせられた」と主張
捜査:大阪府警(東住吉署)
1999.03一審 無期懲役(朴)

3月30日、大阪地裁が朴に無期懲役判決。物証の証拠調べ請求を却下

1999.05一審 無期懲役(青木)

5月18日、大阪地裁が青木にも無期懲役判決

検察の犯行ストーリーでは約7Lのガソリンをまいて点火したとされるが、朴はパンツ一枚で大きなやけどがないという矛盾があった
2004.11控訴審棄却(青木)

11月2日、大阪高裁が青木の控訴を棄却

2004.12控訴審棄却(朴)

12月20日、大阪高裁が朴の控訴を棄却

2006.11上告棄却(朴)→ 無期懲役確定

11月7日、最高裁が朴の上告を棄却。無期懲役確定

2006.12上告棄却(青木)→ 無期懲役確定

12月11日、最高裁が青木の上告を棄却。無期懲役確定

2009.08再審請求

弁護団が再審請求。弁護側が実施した燃焼再現実験の結果を新証拠として提出

車庫のガソリンが風呂釜の種火に引火して自然着火する可能性を示す実験結果。自白通りに着火すれば爆発的燃焼が起き大やけどを負うはず
2012.03再審開始決定

3月7日、大阪地裁が再審開始を決定。自白の信用性が大幅に減殺されたと判断

2015.10大阪高裁が即時抗告棄却 → 再審開始確定

10月23日、大阪高裁が検察の即時抗告を棄却し、刑の執行停止も決定。検察が特別抗告を断念し再審開始確定。二人は釈放

逮捕から約20年ぶりの釈放
2016.08再審無罪判決 → 即日確定

8月10日、大阪地裁が二人に無罪判決。検察は控訴権を放棄し即日確定

検察は再審公判で「有罪主張をしない」と表明。裁判所は自白の任意性を全て否定し、放火の客観的証拠がないと判断。捜査段階の警察官の証言も「虚偽」と認定
2016.12青木恵子が国賠提訴

青木恵子のみが大阪府と国を相手に1億4597万円の損害賠償を求めて提訴

「無罪判決後も警察と検察は謝罪しない。一連の捜査の問題点を浮き彫りにしたい」として提訴。朴龍晧は国賠訴訟を起こしていない
2017.03刑事補償 各9190万円

3月31日、大阪地裁が青木と朴にそれぞれ9190万円の刑事補償を決定(7352日×12,500円の満額)

2022.01国賠一審 約1224万円認容

大阪地裁が青木の国賠訴訟で大阪府に約1224万円の賠償を命じる。国への請求は棄却

2023.02国賠控訴審 一審支持

2月9日、大阪高裁が一審判決を支持し、青木と大阪府の控訴をいずれも棄却。大阪府は上告せず約1224万円の賠償確定。青木は国の賠償不認定を不服として上告

大阪府への賠償約1224万円は確定。青木の国に対する上告は継続中

事件に関わる言葉

裁判官・当事者・家族・支援者・訴追機関などによって記録・公表された発言のうち、 この事件の理解に重要なものを引用しています。

本人手記より要レビュー

別れて、7年以上が過ぎてしまったので、私はあなたの成長した姿を想像することもできなくなってしまいました。とても親としては悲しく思います。いつか必ず、会って話ができると信じて、裁判で無実を勝ち取ろう

青木惠子元無期懲役囚(2016年再審無罪確定)

和歌山刑務所で書き続けた獄中ノートに記された、息子に宛てた手紙の一節。

出典:ママは殺人犯じゃない 青木惠子 著 / 2017年 / p.要確認

参考リンク

参考WikipediaWikipedia

参考文献

ママは殺人犯じゃない
ママは殺人犯じゃない
青木惠子 (2017) — 書籍

東住吉事件で21年間服役した青木恵子本人による手記。

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