国立がんセンター東病院贈収賄事件
元医長(匿名)・医療機器メーカー元社長(匿名)
国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の医療機器選定をめぐる贈収賄事件。2023年9月21日、警視庁は同病院の元肝胆膵内科医長を収賄容疑で、医療機器メーカー「ゼオンメディカル」(東京)の元社長を贈賄容疑で同時逮捕した。同年10月12日には元医長を2020年分の約150万円の収賄容疑で再逮捕。起訴内容は、元医長がゼオンメディカルの胆管用ステントをより多く使用した見返りとして、2020年に約146万円、2021年に約168万円(計約315万円)を受け取ったとするもの。検察側は「調査に実態はなく、ステント使用実績が急増していた」と主張したが、弁護側は「ステントの使用感等を調査する契約に基づく正当な報酬」と反論。2026年2月6日、東京地裁(向井香津子裁判長)は元医長について「相応の時間と労力を費やし、契約で求められていた義務を履行したと認められる」として「収賄の故意は認められない」と無罪判決を言い渡した(求刑:懲役2年6月、追徴金約315万円)。検察は控訴せず無罪確定。2026年4月16日、東京地裁(中川正隆裁判長)は贈賄側の元社長にも無罪判決を言い渡した(求刑:懲役1年)。贈収賄の双方が無罪となった事例。なお、ゼオンメディカルは全国の医師37人に計1億2000万円超を不正提供していたことが医療機器業公正取引協議会の調査で判明し、2024年8月に厳重警告処分を受けている。
国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の医療機器選定をめぐる贈収賄事件。2023年9月21日、警視庁は同病院の元肝胆膵内科医長を収賄容疑で、医療機器メーカー「ゼオンメディカル」(東京)の元社長を贈賄容疑で同時逮捕した。同年10月12日には元医長を2020年分の約150万円の収賄容疑で再逮捕。起訴内容は、元医長がゼオンメディカルの胆管用ステントをより多く使用した見返りとして、2020年に約146万円、2021年に約168万円(計約315万円)を受け取ったとするもの。検察側は「調査に実態はなく、ステント使用実績が急増していた」と主張したが、弁護側は「ステントの使用感等を調査する契約に基づく正当な報酬」と反論。2026年2月6日、東京地裁(向井香津子裁判長)は元医長について「相応の時間と労力を費やし、契約で求められていた義務を履行したと認められる」として「収賄の故意は認められない」と無罪判決を言い渡した(求刑:懲役2年6月、追徴金約315万円)。検察は控訴せず無罪確定。2026年4月16日、東京地裁(中川正隆裁判長)は贈賄側の元社長にも無罪判決を言い渡した(求刑:懲役1年)。贈収賄の双方が無罪となった事例。なお、ゼオンメディカルは全国の医師37人に計1億2000万円超を不正提供していたことが医療機器業公正取引協議会の調査で判明し、2024年8月に厳重警告処分を受けている。
- 事件発生
- 2023年
- 被告人
- 元医長(匿名)・医療機器メーカー元社長(匿名)
- 判決
- 収賄側:無罪確定(2026年2月6日、東京地裁・向井香津子裁判長)/贈賄側:無罪(2026年4月16日、東京地裁・中川正隆裁判長)
- 現在のステータス
- 収賄側無罪確定・贈賄側一審無罪
- 冤罪の原因
- 客観的証拠の欠如、検察の暴走
タイムライン
警視庁が国立がん研究センター東病院の元肝胆膵内科医長を収賄容疑で、ゼオンメディカル元社長を贈賄容疑で同時逮捕。ステント使用の見返りに現金約170万円を受け取った疑い
2020年分の約150万円の収賄容疑で元医長を再逮捕。起訴は2020年分(約146万円)と2021年分(約168万円)の計約315万円
医療機器業公正取引協議会がゼオンメディカルに厳重警告処分。全国の医師37人に計1億2000万円超を「市販後調査」謝礼名目で不正提供していた実態が判明
東京地裁(向井香津子裁判長)で収賄罪の初公判。元医長は「受け取った金は賄賂とは思いません」と無罪を主張。弁護側はステントの使用感調査契約に基づく正当な報酬と反論
東京地裁(向井香津子裁判長)が「相応の時間と労力を費やし、契約で求められていた義務を履行したと認められる」「収賄の故意は認められない」として無罪判決(求刑:懲役2年6月、追徴金約315万円)。検察は控訴せず無罪確定
東京地裁(中川正隆裁判長)がゼオンメディカル元社長に贈賄罪で無罪判決(求刑:懲役1年)。贈収賄の双方が無罪に