藤本宏輝さん強盗殺人未遂共謀事件
藤本宏輝(ふじもと こうき)
2022年3月28日、兵庫県内で発生した強盗殺人未遂事件(実行犯A氏が被害者V氏を刃物で襲撃)をめぐり、同年10月18日、事件に関与していないとされる藤本宏輝さんが、共謀共同正犯の被疑者として逮捕された。裁判所は、藤本さんが前件の示談金債務の支払いを免れるためA氏に犯行を指示したとするA氏の供述の信用性を認め、2023年11月17日、神戸地方裁判所姫路支部(裁判員裁判)は藤本さんに懲役20年の有罪判決を言い渡した。有罪の主な根拠は、事件の約3か月前に藤本さんがA氏に送った「うざいうざいうざい 殺したい」というSNSメッセージと、A氏が犯行前夜に自身のスマートフォンに残した襲撃手順のメモの2点である。藤本さん側は「殺したい」は関西圏で日常的に使われる誇張表現であり冗談だったと主張したが、判決は「到底理解できない弁解である」としてこれを退けた。A氏は取調べ当初「単独犯行」と供述していたが、後に藤本さんの指示があったと供述を変遷させた。A氏は藤本さんが仕事で不在の日中、藤本さん宅に頻繁に出入りしており、妻や3人の子どもと日常的に接していたほか、実行犯に対する第三者からの強い働きかけがあったとする弁護人の指摘もある。もっとも、藤本さん側にとって最も重要な反対尋問の機会は、証人尋問直前にA氏が脳梗塞で倒れたことにより一度も行使できないまま確定した。2024年6月7日に大阪高裁が控訴を棄却、同年9月18日に最高裁が上告を棄却し刑が確定した。藤本さんは長野刑務所に服役しながら無実を訴え続けており、弁護人の戸舘圭之弁護士(袴田事件弁護団の一員)が2026年4月から再審請求に向けた弁護団拡充・新証拠収集のためのクラウドファンディングを実施している。
2022年3月28日、兵庫県内で発生した強盗殺人未遂事件(実行犯A氏が被害者V氏を刃物で襲撃)をめぐり、同年10月18日、事件に関与していないとされる藤本宏輝さんが、共謀共同正犯の被疑者として逮捕された。裁判所は、藤本さんが前件の示談金債務の支払いを免れるためA氏に犯行を指示したとするA氏の供述の信用性を認め、2023年11月17日、神戸地方裁判所姫路支部(裁判員裁判)は藤本さんに懲役20年の有罪判決を言い渡した。有罪の主な根拠は、事件の約3か月前に藤本さんがA氏に送った「うざいうざいうざい 殺したい」というSNSメッセージと、A氏が犯行前夜に自身のスマートフォンに残した襲撃手順のメモの2点である。藤本さん側は「殺したい」は関西圏で日常的に使われる誇張表現であり冗談だったと主張したが、判決は「到底理解できない弁解である」としてこれを退けた。A氏は取調べ当初「単独犯行」と供述していたが、後に藤本さんの指示があったと供述を変遷させた。A氏は藤本さんが仕事で不在の日中、藤本さん宅に頻繁に出入りしており、妻や3人の子どもと日常的に接していたほか、実行犯に対する第三者からの強い働きかけがあったとする弁護人の指摘もある。もっとも、藤本さん側にとって最も重要な反対尋問の機会は、証人尋問直前にA氏が脳梗塞で倒れたことにより一度も行使できないまま確定した。2024年6月7日に大阪高裁が控訴を棄却、同年9月18日に最高裁が上告を棄却し刑が確定した。藤本さんは長野刑務所に服役しながら無実を訴え続けており、弁護人の戸舘圭之弁護士(袴田事件弁護団の一員)が2026年4月から再審請求に向けた弁護団拡充・新証拠収集のためのクラウドファンディングを実施している。
- 事件発生
- 2021年
- 被告人
- 藤本宏輝(ふじもと こうき)
- 判決
- 一審:懲役20年 → 控訴審:棄却 → 上告審:棄却 → 確定
- 現在のステータス
- 再審請求準備中
- 冤罪の原因
- 共犯者供述の問題、客観的証拠の欠如、間接事実の過大評価
タイムライン
藤本さんが実行犯A氏に対し、示談金支払いの督促を受けて「うざいうざいうざい 殺したい」とのメッセージを送信。後にこの一文が殺意の証拠として認定される。
実行犯A氏が藤本さん宅で、V氏襲撃の具体的手順(「親を殺してから携帯を取る」「金を鍵付きの箱に入れる」等)を記したメモをスマートフォンに作成。
実行犯A氏が被害者V氏を刃物で襲撃する強盗殺人未遂事件が発生。藤本さんは現場におらず、自宅で過ごしていた。
事件から3日後、実行犯のA氏が逮捕された。取調べ当初は「自分一人でやった」と単独犯行を供述していた。
A氏の供述が「藤本さんに指示された」へと変遷したことを受け、藤本さんが強盗殺人未遂罪の共謀共同正犯の被疑者として逮捕された。
神戸地方裁判所姫路支部の裁判員裁判で、藤本さんに懲役20年の有罪判決。SNSメッセージとA氏の供述・犯行メモの信用性を認め、共謀共同正犯の成立を認定した。A氏は証人尋問直前に脳梗塞で倒れ、弁護側は反対尋問の機会を一度も得られなかった。
大阪高等裁判所が藤本さんの控訴を棄却した。
最高裁判所が上告を棄却する決定を下し、懲役20年の刑が確定した。
戸舘弁護士が刑務所にいるA氏に面会。A氏は脳梗塞の後遺症により、藤本さんの名前を含め事件に関する記憶をほぼ失っていることが確認された。
弁護人の戸舘圭之弁護士(袴田事件弁護団の一員)が、再審請求に向けた弁護団拡充・新証拠収集の費用を募るため、クラウドファンディングサービス「リーガルファンディング」での支援募集を開始した。
事件に関わる言葉
裁判官・当事者・家族・支援者・訴追機関などによって記録・公表された発言のうち、 この事件の理解に重要なものを引用しています。
判決文より要レビュー到底理解できない弁解である。
藤本さんが「殺したい」とのメッセージについて冗談だったと主張したことに対する、第一審判決の判示。
出典:弁護士JPニュース「"ネタ"のつもりで送ったメッセージが原因で「懲役20年」の有罪判決… 3児の父親は刑務所の中から無実を訴える」 2026-05-15 記事を読む ↗
支援者の声より藤本さんが殺害を計画していたとは考えにくく、『言葉のあや』を文字通りに受け取った『決めつけ』による認定と言わざるを得ません。
有罪の根拠とされたSNSメッセージについて、弁護人が「言葉のあや」を文字通りに受け取った認定だと指摘したコメント。
出典:弁護士JPニュース「"ネタ"のつもりで送ったメッセージが原因で「懲役20年」の有罪判決… 3児の父親は刑務所の中から無実を訴える」 2026-05-15 記事を読む ↗