差別
差別と冤罪
社会的差別は、捜査・裁判のあらゆる段階で冤罪のリスクを高める。被差別的な立場にある人々は、犯人と決めつけられやすく、取調べで不利な扱いを受けやすく、裁判でも偏見に基づいた判断がなされるリスクがある。
狭山事件
狭山事件(1963年)は、部落差別と冤罪が交差する日本で最も象徴的な事件である。石川一雄氏は被差別部落出身であり、捜査段階から差別的な偏見に基づいて犯人と決めつけられたとする主張が根強い。
石川氏は無期懲役が確定し仮釈放後も無実を訴え続けたが、2025年に死去。現在は遺族が第4次再審請求を継続している。
外国人被疑者への差別
東電OL殺人事件のゴビンダ氏(ネパール国籍)のケースは、外国人に対する捜査上の偏見と言語の壁が冤罪を生んだ例として重要である。
国際的な文脈
差別に基づく冤罪は日本に限らない国際的な問題である。米国ではアフリカ系アメリカ人の冤罪率が不均衡に高いことがInnocence Projectの研究で明らかになっている。
用語解説
部落差別被差別部落の出身であることを理由とする差別。日本固有の差別問題
該当事件
制度改革の動向
2016年に部落差別解消推進法が成立。しかし刑事司法における差別の検証は十分に行われていない。