大崎事件
原口 アヤ子(はらぐち あやこ)
狭義の冤罪再審請求棄却
1979年、鹿児島県大崎町で男性の変死体が発見。原口アヤ子が共犯者とされた親族3人の自白を根拠に懲役10年。原口は一貫して無実を主張。4度の再審請求で計3度の再審開始決定が出たが、いずれも検察の抗告で覆された。2025年2月に最高裁が第4次再審請求を棄却。検察の抗告権制限の議論を象徴する事件。原口は97歳。
逮捕年
1979
無罪確定年
—
期間
47+
確定判決
懲役10年
都道府県
鹿児島県
地域
九州・沖縄
捜査機関
鹿児島県警
時代
現代
刑事手続き進行度
捜査
逮捕
起訴
一審
控訴審
上告審
確定
服役
!
再審逮捕起訴一審有罪確定服役→ 再審請求棄却
通過有罪等無罪等進行中
タイムライン
事件不利有利手続事後
1979.10事件発生
鹿児島県大崎町で男性(42歳)の変死体が自宅牛小屋で発見
1979.10原口アヤ子ら4名逮捕
原口アヤ子と元夫・義弟・甥の4名が殺人・死体遺棄容疑で逮捕
共犯とされた元夫・義弟・甥の3名はいずれも知的障害のある「供述弱者」だった
1980.03一審 懲役10年
鹿児島地裁が懲役10年の判決。原口は一貫して無実を主張
1981.01確定
有罪判決が確定。原口は服役
1990.01満期出所
懲役10年を満期で服役。出所後も無実を訴え続ける
1995.04第1次再審請求
鹿児島地裁に再審請求
2002.03第1次 鹿児島地裁が再審開始決定(1回目)
鹿児島地裁が再審開始を決定
2004.12検察抗告で再審開始取消
福岡高裁宮崎支部が再審開始決定を取消
2017.06第3次 鹿児島地裁が再審開始決定(2回目)
鹿児島地裁が2度目の再審開始決定
2018.03福岡高裁も再審開始維持(3回目)
福岡高裁宮崎支部が検察の即時抗告を棄却。再審開始決定を維持
2019.06最高裁が再審開始を取消・棄却
最高裁が検察の特別抗告に理由はないとしつつ、職権で再審開始決定を取消し自ら棄却
3度の再審開始決定を最高裁が覆す前代未聞の決定。「世紀の大誤判」と批判された
2020.03第4次再審請求
新たな医学鑑定を証拠として第4次再審請求
2022.06鹿児島地裁が棄却
鹿児島地裁が第4次再審請求を棄却
2023.06福岡高裁が棄却
福岡高裁宮崎支部が即時抗告を棄却
2025.02最高裁が特別抗告を棄却
最高裁第三小法廷が特別抗告を棄却。裁判官5人中1人(宇賀克也)が再審開始すべきとの反対意見
大崎事件の再審請求で最高裁裁判官が反対意見を出したのは初めて。弁護団は第5次請求を準備中