湖東記念病院事件
西山 美香(にしやま みか)
狭義の冤罪無罪確定
2003年、滋賀県の湖東記念病院で入院患者が死亡。看護助手の西山美香が人工呼吸器を外して殺害したとして逮捕。懲役12年の実刑を受け服役。しかし死因は自然死の可能性が高いことが判明し、2020年に再審無罪確定。取調官との間の擬似的信頼関係により虚偽自白に追い込まれた典型例。
逮捕年
2004
無罪確定年
2020
期間
16年
確定判決
懲役12年→再審無罪
都道府県
滋賀県
地域
近畿
捜査機関
滋賀県警
時代
現代
刑事手続き進行度
捜査
逮捕
起訴
一審
控訴審
上告審
確定
服役
✓
再審逮捕起訴一審有罪確定服役→ 再審無罪
通過有罪等無罪等進行中
タイムライン
事件不利有利手続事後
2003.05事件発生
滋賀県の湖東記念病院で入院患者(72歳男性)が死亡
2004.07西山美香 逮捕
看護助手の西山美香が殺人容疑で逮捕
西山氏は取調官との間に擬似的な信頼関係が形成され、取調官を喜ばせるために虚偽の供述を重ねた
捜査:滋賀県警
2005.11一審 懲役12年
大津地裁が懲役12年の判決
2007.01上告棄却・確定
最高裁が上告を棄却。懲役12年が確定
2010.01服役完了
刑期を終え出所
2011.11第1次再審請求
弁護団が再審請求
2017.12大阪高裁が再審開始決定
死因が窒息ではなく致死性不整脈の可能性を認定。検察の即時抗告を棄却
2019.03再審開始確定
最高裁が検察の特別抗告を棄却。再審開始が確定
2020.03再審無罪
大津地裁が無罪判決。自白の信用性を否定し、そもそも事件自体が存在しなかった可能性を示唆。検察が控訴を断念し確定
「殺人事件」自体が存在しなかった可能性が高い。患者は致死性不整脈による自然死だった可能性
参考文献
自白の心理学
浜田寿美男 (2001) — 書籍
なぜ無実の人が自白してしまうのか。虚偽自白の心理学的メカニズムを解明した研究書。